金融機関において財務諸表は融資先に対する与信管理の基礎情報であり、事業会社においても、取引先の与信の検討、あるいはグループ関係会社に対するモニタリング及び管理を行うため財務諸表を入手することは必須となっています。しかし、不正な会計が行われ、財務諸表が実体を示していない場合は、適切な与信管理やモニタリングの実施が困難となります。従って、財務諸表に不正会計がないかについて留意することは重要です。本稿では、基本的な財務諸表分析からの不正の兆候の把握方法を説明します。また、対象会社に対する質問が可能な場合での有効な質問について検討し、早期に不正会計の兆候を認識する手法を考察いたします。